紗南がまたミュージカルに出た。今回はメサのアートセンターで、本番3週間の長丁場。 練習に約一ヶ月(月曜から金曜日を夜の7時から9-10時まで)をたっぷりかけて、完成した作品。 物語はアメリカ人作家が書いた絵本を題材にしている。基本的には鶴の恩返し。我儘な殿様が捕まえたオシドリを逃がした女中と、その罪をかばった家来が、死刑のを人間に姿を変えたオシドリが助けに来る話。紗南は黒子と家来の役。
オーディションを受けた時は、必ず落ちると思った。素人だが芝居や歌を学校などで習っている人達ばかり。声の張りから動きまで、まるで違う。 一次、二次のオーディションを受けて、たぶん半分位しか残らなかった様だが、何故紗南が受かったかは、未だに不明。 ひとつ思い当たるのは、紗南以外は中学生が一人、高校生が一人とあとは全て大人なので、身長のコントラストで残った可能性がある。 結局約2ヶ月、紗南の運転手を務めることになる。